奈良ホテルは、二〇〇六年に本館客室の改装工事を実施している。総楡造りの風格ある外観に見合うような形で改装を行なった。その出来栄えは、昔をよく知っている常連客でも納得できるものではないだろうか。ベッドは最新式の超高密度ポケットコイル内蔵のマットレスと、現在流行のデュヴエ(羽毛布団)スタイルを採用したが、柱や天井、窓枠や装飾としてのマントルピースなど、クラシックな装いの構成要素は再塗装するなどして、従来の風合いをうまく残している。
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歴史あるホテルといえども、顧客の世代交代を円滑に進めなくてはならない。快適性は常に時代の要求に合致したものが求められるのである。その意味では、老舗ホテルには、こういう改装は随時必要になってくるわけだ。