高岡から二〇分の砺波駅は、このあたりの中心駅だ。小さな駅だが、都会の駅のように橋上駅となって、垢抜けたシティホテルが隣接している。車内も大勢降りたのでいったんは空いたが、乗り込む人も多く、差し引き少し減っただけだった。この砺波をはじめ、福野、福光、終点・城端到着のアナウンスに続いて駅周辺の観光案内のテープが流れるのは、ローカルの各駅停車にしては珍しい。懸命の乗客誘致策の一環だろうか。福光でかなりの客が降り、車内は閑散としてしまった。遠くに見えていた五箇山周辺の山並がかなり迫ってきたところが終点の城端で、高岡から約四五分。山越えなど大儀なことはやめたといわんばかりの旅の終わり方だ。小さな終着駅でホームは二面あるが、片側はほとんど使っていないようだ。